平松 麻展「待つ雲」→終了

会期/2020年9月26日(土)-10月11日(日)
時間/12:00-19:00
休廊日/9月29日(火)・10月6日(火)

画家・平松麻さんにとって、「自身の体内にある景色を抽出したい」という願望が油彩画制作の動機となっています。その内面世界において重要な役割を果たすのが、雲、杭、境界線などの存在です。特に雲は、幼少期からの憧憬の対象であり、自身を仮託する存在として繰り返し描いています。
本展に寄せる平松さんの言葉です。

"雲はじっと待つ
いつのまにか流れ消えても
そのうち高いところから雨をおとす
景色が濡れるから歩いた路がなくなる
杭を差し込むのは景色に入ったことを忘れないため
腹中に広がる景色に差し込んだ目印はもういくつになるだろう
「景色のための景色」が流す時間を見たいから、描く"

空を自在に漂い、留まることのない雲と同じく、変化し続ける平松さんの「雲」をぜひご高覧下さい。


平松麻「連れる」2020年.jpg                                                     「連れる」(727×727mm、パネルに油彩) アトリエにて撮影